皆さんは乗車券は出発駅から目的
地まで通しで買うのが一番安いと思っていませんか?
実は、乗車券を2枚以上に分けたほう
が安い場合があるのです。
これは主に
@乗車距離が61km以上の場合
A途中区間に競合する私鉄を挟む場合
です。
@乗車距離が61km以上の場合
ここでJR本州3社幹線(電車特定区間内以外)の運賃表を見てみましょう。
1~3km 140円
・・・
51~60km 950円
61~70km 1110円(差160円)
71~80km 1280円(差170円)
・・・
101〜120km 1890円
121〜140km 2210円(差320円)
141〜160km 2520円(差310円)
161~180km 2940円(差420円)
181〜200km 3260円(差320円)
距離が長くなると運賃同額区間が広くなると同時に、区間ごとの運賃の差が大きくなることがお分かりいただけるかと思います。
ここでは例として新横浜~清里間の運賃を見てみましょう。
横浜近辺の方であれば、旅行でよく使われるルートだと思います。
新横浜~清里 180.3km 3260円
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新横浜〜高尾 42.2km 690円(電車特定区間)
高尾〜清里 138.1km 2210円
合計 2800円
-------------------
差額 460
円
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
1つには新横浜から清里までの距離です。
運賃計算では小数点以下を切り上げますから181kmになります。
すると、181〜200kmの運賃が適用されるので、19km分も損をする
ことになります。
2つ目は、高尾〜清里の距離139km(切
り上げ値)で
す。
これは121〜140kmという運賃同額地帯を余すところなく活用しています。
3つ目は、新横浜〜高尾間です。ここは「電車特定区間」に属しており、通常740円のところを690円で(41〜45km)利用できます。
これら3つの要因が重なって、460円もの値下げが発生するのです。
ちなみに野辺山まで足を延ばすのであれば
清里~野辺山間5.9kmの切符180円(3~6km:これも無駄がないですね)
を別に購入すると、新横浜〜野辺山の通し運賃より280円も安くなります。
注意点は、101km以上の切符には
学割が適用できること。
この場合、運賃は2割引になりますの
で、通しのほうが安いことが多いです。